カンボジアという国は東南アジアのインドシナ半島南部にある、北海道くらいのサイズの国。
タイ、ラオス、ベトナムに囲まれた国です。人々の90パーセントはクメール族。クメール族はクメール語を話し、敬虔な仏教徒がほとんどです。
カンボジアというと、内戦、難民、クメール・ルージュ、アンコールワット…
そんな言葉が連想されやすいかなと思います。
現に、内戦が終わり、まだ20数年しかたっていないカンボジア。40代50代のかたは、内戦、強制労働を経験しています。30代のヒトのなかにも、少年兵の経験もある人もいるので、まだまだ苦い記憶は新しいものです。
それでもカンボジアの復興は目覚ましく、
カンボジアにいくと、生きるパワーを感じます。きっと戦後の日本もそうだったのではないか、向上精神や上にのぼろう!という雰囲気にあふれています。
カンボジアといえばやはりアンコール遺跡。
何度いってもその大きさと日本にはない発想や大胆な建築に圧倒されます。神々の微笑、一人として同じではないデヴァター(女神)の表情やしぐさ。吸い込まれるような細かな彫刻。
ここは確かに神々がいる国だと確信します。そして彫刻や壁画にはたくさんのドラマがあり、ただの見学に終わらず魅了されていく自分に気づきます。
ぜひ、どんな風に感じるか、体験してほしいです。
そして、遺跡巡りの道中、通る昔ながらの高床式住居が並ぶ村々の様子や田園地帯をながめながらトゥクトゥクに乗って拭かれる風がどれだけ気持ちいいか、それもまた遺跡巡りの楽しみです。
わたしはシェムリアップ市という、アンコールワット遺跡がある市での経験が長く、カンボジア全土について詳しいわけではないですが、わたしが大好きなのは 、人が優しいこと。
人々は優しい笑顔で、フレンドリー。街中の商売上手な観光客相手の人たちさえも、こちらが少しカンボジア語を話したりするとたちまち カンボジア人と同じ対応にしてくれたり、親身になってくれたりします。
観光地であるシェムリアップや、首都プノンペンは発展が急速にすすみ、古き時代を忘れるかくらいのスピードでどんどん近代化していますが、少し都市を離れると、すくに電気やガスがまだはいっていない村に。
高床式住居がならび、井戸や薪を使って昔ながらの生活をする場所へいけ、まるでタイムスリップするかのように同じ時代とは思えないほど。
そこがまた、面白いところです。
発展化する都市で、アジアのスパやショッピングを楽しみ、おしゃれなカンボジア料理やはたまた、本場並みのフレンチやイタリアンを楽しむこともできます。外国人が経営するカフェやレストランメニューは、本当においしくて、素敵な雰囲気だし、オープンテラスで味わうワインは最高に幸せ!暑いなか街歩きしたり、遺跡観光で疲れたら、普段日本ではいかないけども、せっかくだし日本では経験できないから、と足を伸ばしていってみるスパは最高にリラックス。
かたや地元民と少し仲良くなったり、バイタクやトゥクトゥクドライバーと仲良くなればローカルな店にも連れていってもらうことも。先ほどの都市の生活とはうってかわって、翌朝は、ローカルレストランや屋台で汁麺をすすったり、激甘なカンボジアコーヒーをごくごく…村にいけば、本物の滋味あるカンボジア料理を味わうこともできます。 村にお邪魔すれば、ゆっくりのんびりした生活を目にすることができ、フレンドリーな人たちの輪にいれてもらうことができます。
そういったことが一気に楽しめちゃうとこが、カンボジアの魅力だなあと思うのです。
多面性が、一度に楽しいのがカンボジア。観光客として、日本ではありえないようは値段で楽しめるワンランク上の宿泊や、自分へのごほうび的プランも楽しめるし、ローカル生活も楽しい。どちらか片方だけではもったいないなあ、なんてわたしは思ってしまいます。
でも実は、わたしが一番好きなのは風。
トゥクトゥクに乗って、田舎道を通り、こーさんの実家へ向かうとき、バイクの後ろに乗り、夜の街を走って帰路に帰るとき、風にあたり、ここはわたしの居場所だ、と強く感じるのです。
その風を感じたらカンボジアにいかずにいられない。
皆さんもカンボジアの風にあたりに来てください。懐かしい心をゆさぶられるなにかを感じるはず。人々が優しい笑顔で迎えてくれるから、そこに飛び込んでいくといいと思います。